会長挨拶
「変革と継承を見分ける賢さを」
国際ロータリー第2550地区
2021-2022年度
宇都宮西ロータリークラブ会長
黒須 祐作
宇都宮西ロータリークラブが60周年を迎える今年度、第60代会長を仰せつかりました、60歳になりました黒須祐作です。一昨年よりの新型コロナウイルスの世界的な流行が収まらない状況下、会長職をお引き受けすることとなりました。
今年度、国際ロータリー、シェカール・メータ会長のテーマは「奉仕をしよう みんなの人生を豊かにするために」です。奉仕をすることは他の人の人生だけでなく、自分の人生を豊かにするものとし、世界に奉仕し大きなインパクトをもたらすプロジェクトにより、会員を増やして参加基盤を広げていこう。大きなチャレンジに立ち向かっていこうと提唱されています。
2550地区、石田地区ガバナーのテーマは「未来のクラブを描きましょう」。困難な時こそ変革が生まれ国際ロータリーは発展してきた。特殊な状況ではあるが、今まで蓄積したコンテンツをもって仲間たちと奉仕の喜びと感動を、と呼び掛けられました。
私は宇都宮西ロータリークラブに入会させていただいて以来、ロータリーの目的は、親睦と奉仕を通して人を育てること、そしてロータリークラブとは「奉仕の心と実践力が伴った立派な専門職務者と職業人を育てる、世界に広がる修練の場である」と諸先輩方から聞いてまいりました。どんな状況下においても、奉仕活動がロータリーの根幹となるものである以上、奉仕なくしてロータリーの価値は無くなってしまうのではないでしょうか。これまでのように会員が集まっての奉仕活動は難しいですが、今年度はクラブとして、今だからこそできる新たな形の奉仕プロジェクトを模索していきたいと思います。また、会員相互の親睦活動や例会の在り方も、ITを使ったリモートでの開催など、新しい方法へ変革せざるを得ないと考えています。
一方で、国際ロータリーからは毎年のように会員数の増加ということが繰り返されています。私たちのクラブは、この増やせ増やせという流れの中で残念ながら大幅な会員増加は成しえませんでした。しかしながら、新型コロナ禍においても大きな会員減少は認めていません。会員数を増やさなければ将来的にクラブは老化し衰退していくと言われていましたが、平均年齢も保っています。
これまでの会長・幹事、増強委員の努力によって、宇都宮西ロータリークラブにふさわしい会員が入会してきたためと思います。当クラブにふさわしい会員を正しく選考し入会を勧めていくこと、これは継承すべき良い伝統と考えています。
60周年を迎える伝統を持つクラブとして、なにを良き伝統として継承するのか、そしてなにを変革していったらよいのでしょうか?
アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーによる平安の祈りという言葉があります。
「神さま、私にお与えください
変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして二つのものを見分ける賢さを」
新型コロナ禍という大きな災禍にあっても、どのようにロータリー活動を続けられるのか、継承と変革を見分けながら、試練を超えて新たな伝統を築くことができるように、会員の皆様のご賢察とご協力に期待しています。どうぞよろしくお願いいたします。
そして来年の春には、宇都宮西ロータリークラブ創立60周年を盛大にお祝いできることを楽しみにしてまいります。